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ビルメン業界の2018の動向と2019以降の課題 【掃除のつぼ まとめ】

早いもので今年も終わろうとしています。年末まで大変お忙しくなさっておられることと存じますが、どうかお怪我や事故のないようにくれぐれもご注意くださいね。

さて、2018年もいろいろありました。

なんといっても自然災害が多い年でした。 福井県の豪雪、西日本豪雨、大阪北部地震、台風21号、24号。

スポーツでは、ピョンチャン冬季五輪、羽生選手冬季五輪連覇、サッカーワールドカップ、盛り上がりました!

プロ野球では、広島カープがリーグ3連覇、メジャー1年目の大谷選手の大活躍!

海外ニュースでは、米朝初首脳会談。日産ゴーン会長の逮捕などなど。

 

さて、清掃業界・ビルメンテナンス業界を取り巻く課題の第1位は、今年も「人手不足」!!。

年々、深刻さが増しています。

また、10月の最低賃金の上昇もかなりインパクトがありました。

当社におきましても、パート人件費で年間数百万円の費用増加になりました。

東京、神奈川は来年の10月の最低賃金の改定で、1000円を越えることが確定です。

政府方針として、最低賃金の全国平均が1000円を越えるまで、毎年3%ずつあげていくことが決まっていますから、それが実現する2023年には、東京1149円、神奈川1146円、大阪1087円になる見込みです。

あれよあれよという間にどんどんあがってきましたね。

 

話しを戻しまして、「人手不足」、本当に深刻です。

AIを搭載した清掃ロボットの誕生や、最新のケミカルや防汚技術を導入した省力化などが進んでいますが、人手不足を解決できるには至らないのが今のところの現実です。

採用ができない、欠員が埋まらない、こういった声があちこちから聞こえてきますが、いったいどうなっているのか?

下の表は、厚生労働省が発表している直近のデータです。

指標のひとつでよく言う、「有効求人倍率」は、1.62倍、となっています。

1990年のいわゆるバブル期絶頂のときの有効求人倍率が、1.48倍です。

2017年の4月にはじめてバブル期を越えて、そのあとずっと上がり続けているんです。

有効求人倍率が、1.6倍 というのは、例えば、16人採用したいけど10人しか採用に至らないとか、16社が募集をしているが10社しか採用に至らない、こんなイメージになります。

今は、こういう時代になっているというわけです。大変です。

ここでひとつ。

明るそうなニュースがありました。

改正入出国管理法で、特定技能1号という在留資格を新設し、2019年4月1日施行、2019年から5年間で最大約34万人の外国人の受け入れが始まるというニュースです。

日本の人手不足を外国人に頼ろうとするものです。

以前より技能実習制度というのがあります。「ビルクリーニング」職種においても、2018年4月から対象職種になり、良いステップを踏んでいました。あくまでも技能を習得するという制度でいろいろ制約があったのですが、今回のニュースのポイントは、単純労働が認可されたということです。大きな制約がなくなるので、さらに実用的な制度になっていきます。

もう少しふみこんで見ていきます。

5年間で34万人のうち、「ビルクリーニング」では、28,000人~37,000人 の認可予定とあります。

そして、制度が整備されるのが2019年秋以降、実際には2020年以降のスタートになりそうです。

 

5年間で34万人、といわれてもピンっ、ときませんね。

ここで、少し見ておきましょう。

日本の人口を年齢別に将来予測した内閣府のデータです。

2000年からの推移を見てみましょう。2000年は皆さんすでに清掃業界で働いていましたか?

この頃は、新聞の折込チラシでパート募集をすれば、一番小さな広告枠でも、5人や10人の応募があったし、大学生のアルバイトの採用にもまったく困らなかった時代です。

上の表で、労働力人口とされる、15~64歳の人口をみていきます。

2000年 約8600万人

2010年 約8100万人

2020年 約7400万人

2025年 約7100万人

2030年 約6800万人

2040年 約6000万人

2000年から2020年の20年で、1200万人減ります、というか減りました。

2020年から2030年の10年で、600万人減ります。

2030年から2040年の10年で、800万人減ります。

ピンとこない数字ですね。

たとえば、東京都の総人口が約1300万人、神奈川県が約900万人、大阪府が約880万人です。

少しはイメージがわきますかね。

直近の20年間で、東京都の総人口と同じ人数ぐらいの労働力が減少したイメージです。

そしてこの先も、毎年毎年、1年に60~70万人が減っていくことになります。

政府が来年から始める特定技能1号での外国人労働者の受け入れ策は、5年間で34万人。1年に平均すると約7万人。

けたが違います。

この話とは別に、外国人留学生がアルバイトで活躍してくれています。都心部のコンビニや飲食店ではよく見かけます。最近はベトナムの方がぐんと増えました。それでも外国人留学生の在留数は約31万人。

技能実習生の在留数は約26万人。

 

今、日本では250万人の労働力が足りていないと厚生労働省のデータがあります。

潜在労働力を生かそうと在宅テレワークなどの柔軟な働き方を促進するなどなどの施策も進められていますが、250万人とも言われる人不足が解消されるのは容易ではないでしょう。

長々となりましたが簡単にまとめてみますと、

今、250万人不足していて、毎年60~70万人減っていき、向こう5年かけて外国の方が34万人きてくれる。

明るいニュースではありましたが、現段階では、人手不足が解消されるほどの期待はできでしょう。

 

困りました。

私たちのお仕事は、人手が確保できないと死活問題です。

今後ますます深刻になるのは避けられません。

どうしますか。

答えはひとつしかないかもしれません。

それは、お給料において、他の業界に負けないことです。

アルバイト・パートなら、コンビニ・スーパー・飲食チェーンに時給で負けないことです。

正社員でも、他の人気業界のIT・通信、金融、食品、こういった業界にも負けないことです。

ただでさえ、体力面や勤務時間面においてハードな仕事なんですから、お給料は高くて当然でしょう、と求職者は思うでしょう。

やりがいを発信したり、クリーンなイメージを打ち出すとか、それらもたいへん素晴らしいことですが、そればかりでは間に合いません。

ネット検索でいろいろしらべてみました。

都心部のコンビニや居酒屋など、1300円や1500円の時給仕事は、すでにいっぱいあります。

この待遇でも採用できないからずっと掲載されているわけです。

採用するなら最低限、この水準同等かそれ以上で募集しないと採用負けしてしまうわけです。

業界の募集平均賃金という指数がありますが、勘違いしてはいけません。この指数は、募集広告に出ている平均であって、採用に至らない水準の募集もいっぱい混ざっているわけです。

実際の採用に至る相場、「採用相場」はもっともっと上です。

都心部のパート募集ならば、1300円や1500円の待遇を用意できないと、もう無理でしょう。

それの待遇が用意できる請負金額で受注するしかないのです。

足りないなら料金改定のお願いをするしかないのではないですか。

他の業界はどんどん値上げしていったじゃないですか。

他の業界に採用負けしてはいけません。

清掃業界・ビルメンテナンス業界の人手不足の解消、答えはそれしかないのではないでしょうか。

 

 

いろんなことを好き勝手に書かせて頂きました。

それは違う! というお叱りを受ける部分もありそうですが、何卒ご容赦ください。

ビルメンの仕事に誇りをもち、ビルメン業界の発展とビルメン業界で働く人々の幸せを切に願う立場として 書かせて頂きました。

ビルメン業界と業界で働く人々にとって、2019年が飛躍のきっかけになる年になるよう祈念いたします。

今年も1年間、多くの皆さまからのご支援・ご協力を頂戴できましたこと厚く御礼申し上げます。

掃除のつぼは皆さまのお役立ちサイトとして、引き続きがんばってまいりますので、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今年1年間、本当にありがとうございました!

心より感謝申し上げます!!

掃除のつぼ運営責任者 水谷 豊

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