大きく変化しつつあるワックス管理。今こそ動き始める時ではないでしょうか!
この写真はとある未公開の床保護剤のテスト現場(関東地区)に訪問させて頂いた時の写真です。
写真下:未公開床保護剤 写真上:一般樹脂ワックス
1日通行量1200人。全面剥離をしたのが2年前。写真上は通常の一般樹脂ワックスで、年6回の定期清掃。つまり合計12回。写真下は未公開の床保護剤で、年1回の作業。つまり合計2回。
作業者の腕によるところももちろんありますが、一般樹脂ワックスには汚れの噛み込みによる黒ずみとワックス層の黄変も見られます。 未公開床保護剤は、それはそれはきれいな状態でした。写真は作業後の写真なので特にきれいなのですが、作業前の状況は下記の映像でご覧頂けます。
昨年の7月に1回目の洗浄&リコートをされて、今年の9月まで日常での掃き拭きのみで、14ヶ月間経過した映像です。小さなヒールマークや傷は見られるものの、光沢はまずまず、黒ずみは皆無でした。
私は24年間もの間、床清掃にたずさわってまいりました。ワックス管理はいろいろなやり方を取り入れてきたつもりですが、それらの既成概念を大きく超えるもので、大変驚きました。
社会における様々なモノが大きな進歩を遂げていく中、ワックス管理の仕事も大きな進歩を迎える時期にさしかかっているのだと感じています。
今回の製品だけでなく、多くのケミカルメーカー、マシンメーカーの皆さま方が、次世代のフロアメンテナンス手法の開発に力をいれておられますし、実際に既に発表されたいくつかの新システムがメジャーな現場に導入されていっている事実もあります。 それら新しいシステムに共通して言えるコンセプトは、剥離が不要で、廃液による環境負荷軽減・作業労力削減・長い美観レベル を目指すものです。 大変すばらしい進歩だと思います。
これら新しいシステムは、これまでの理解を超えてしまいます。
端的に言うなら、初期施工だけは労力がかかりますが、その後の管理については、作業人数の減少・時間の減少・年間回数の減少・限定された範囲での塗り足しで済む、などなど、すばらしい事づくめが成立するでしょう。
ケミカルメーカー、マシンメーカーの皆さま方の努力の賜物だと思います。
旧態依然の一般的な定期清掃では、価格競争が行き過ぎてしまい、私たちは疲弊してしまってきました。この新しいフロアメンテナンス手法の広がりを機会に、利益率の向上を果たす時ではないかと思っています。
作業を担当する会社は、正しい方法・技術を身に付け施工すること!
そして、動いて頂きたいのは、元請にあたられる超大手のビルメンテナンス、管理会社の皆さまです。素晴らしいシステムが生まれてきます。これまでのワックス管理時代の画一的な仕様書や作業スケジュールとは変わってきます。 安価で高い品質も担保されているものにもなります。オーナー様側への説明・ご理解を得るのは大変ではありますが、大手の皆さまが動かずして業界がより良い方向へ進歩することは不可能です。 清掃業界の進歩・発展、そして、清掃業界で働く人々の待遇の向上にむけて、メーカー様の努力から始まったこの進歩の流れを、下請も元請も業界一丸となって、動き始める時ではないでしょうか。
掃除のつぼ運営責任者 水谷 豊