【ウォーターポールのお話し】
前回は“純水クリーニングのお話し”と題して記事を書かせて頂きました。
今回は純水精製機と併せて使用する「ウォーターポールのお話し」をさせて頂きます。
【今どうしてウォーターポールなのか?
高所のガラス清掃は“ブランコ作業”や“ゴンドラ”や“ローリングタワー”等を用いた『不安全』な作業しか方法がありませんでした。そのような『不安全』な作業では無く、地に足をつけて安全に高所のガラス清掃を行うことができるため、近年かなりの勢いで普及している製品です。
ウォーターポールは、先端にブラシが装着されており、ブラシ内部より水が噴出されてブラシで洗う道具です。(この辺の構造については各社様々な物があります)
構造もそうですが、ポール自体の長さも各社様々で5mくらいから17mくらいまでが標準的な長さです。(これ以上の長さになると操作が非常に難しくなるのでお勧めはしておりません)
【ウォーターポールは各社様々】
上記の理由により、今やウォーターポールは様々なメーカーから発売されており、各メーカーそれぞれの個性のある製品を出しております。
材質で言えば、廉価版製品で多用される“アルミ”や“グラスファイバー”があり、少しグレードが上がって“複合素材”があります。(グラスファイバーとカーボンの複合素材)
最もグレードが高く、高品質な“カーボン”が基本的にはお勧めです。適度なしなりと剛性を併せ持った素材で、各メーカーが積極的に採用しております。
(カーボンは通電素材のために、電線などの近くでの使用は、感電の恐れがあるので十分に気を付けてご使用ください)
【アクアクリーンポールの特徴】
弊社は「エトレ日本総輸入販売元」なので、ここではエトレ社の“アクアクリーンポール”について説明させて頂きます。
アクアクリーンポールは“テレスコピックタイプ”のポールです。(釣り竿で言うところの振出式です)
このタイプのウォーターポールの特徴は“継ぎ足し式”とは違い、延長時に転倒のリスクが低いことが挙げられます。ポールの破損の多くは転倒によるものです。そのようなリスクを避けるためにエトレ社では“テレスコピックタイプ”を採用しております。更に、アクアクリーンポールは手元のポールのみ“アルミ素材”を採用しております。(金色の部分がアルミ素材です)
カーボン素材は、捻じれ等には強い構造ですが“横からの圧力”には弱いため、収納時にカーボンポールを保護するためのものです。この辺は非常に良く考えられた部分と言えるでしょう。
【アクアクリーンポール クランプ】
アクアクリーンポールのクランプは、作業中に不意に外れることを防ぐための“ロック機構”が装備されています。非常に使い易い構造で長時間の作業にも耐えられるよう設計されてます。そして案外見落とされがちなのですが…縮める際にクランプとクランプの間に指を挟まないよう設計されているのも特筆ものです!更に、クランプ部分の底部を丸みを帯びた形状に設計することにより、突起部が無くなることでクランプ部分が窓枠や木の枝などへの引っ掛かりを防ぐようになっています。ポール底部のエンドキャップには、ホース用の開口部がありホースがよじれたり折れたりするのを防ぎます。
クランプのトルク調整について
アクアクリーンポールのクランプは、レバーの締め付け(トルク)を調整することができます。
レバーの反対側にある透明のつまみを回すことによってレバーの締め付け力の調整ができます。
レバーを締め込んでもポールが回るようなら再度締め付けを行ってください。
(一気に締め付けるとレバー破損の原因となりますので少しずつ加減を見ながら締めてください)
【アクアクリーン ブラシ】
アクアクリーンブラシは2段植毛構造で、外側がナイロンで内側が豚毛のハイブリッド仕様となっており、従来品に比べて圧倒的に洗浄力がアップしています。
水の出るノズル(チップ)は真鍮製で耐久性があります!(左記画像をクリックして拡大してご確認頂けます)
ブラシサイズは、標準で35㎝で別途45㎝もございます。
【アクアクリーンポールの利点】
エトレ アクアクリーンポールの利点として言えるのが『オールインワン』と言うこと!
ポールの長さをご指定頂ければOK!各パーツを購入する煩わしさが無いので非常に楽です♪
お客様でブラシ・グースネックをセットして頂けば、届いたその日に即お使い頂けるようになっております。(ポール付属品:35㎝ナイロン/豚毛ブラシ・グースネック・チューブホース )
【ポール】
全長5.4m~10.5mは材質がカーボンファイバーです。(5.4m・7.5m・10.5m)
13.5m~19.5mは材質がハイカーボンファイバーモジュールです。(13.5m・16.5m・19.5m)
※ハイカーボンファイバーモジュールとは通常のカーボンより剛性の高いカーボン素材です。
※全長19.5mのポールは日本人の体形には合わないので極力お勧めしておりません。
【ポールの長さの決め方】
清掃対象の高さが10mでもポールの長さは10mではありません!最低でも+2~3mは必要になりますので選択時には十分にご注意ください。※2~3mのクリアランスは状況により変わります。
【リーチポール コンバージョンキット】
ウォーターポールを使いたいけど予算が厳しくて…と言う方に朗報です!
エトレ リーチポールにコンバージョンキットを取り付けるだけでウォーターポールとして使用できます!(ホース長が7.6mなので7m程度までのリーチポールに装着できます)
【純水精製機との組合せ】
ウォーターポール単体で、水道水での使用はもちろん可能ですが、やはり純水を用いた方が作業は数倍早く、そしてスピーディーに行えます。前回の記事をお読み頂き、純水クリーニングの利点をご理解頂ければ幸いです!
弊社営業マンは、数多くの現場を実際に目で見て来た『純水クリーニングのプロフェッショナル』ですので是非一度ご相談ください。その豊富な知識から、お客様に最適な機材のご提案ができますのでご遠慮なくお問い合わせください。
ウォーターポールは決して安い買い物ではありません!
ウォーターポールに対して知識のあるメーカーよりご購入することを強くお勧めします!
ご不明な点等がございましたら遠慮なく弊社までお問い合わせくださいませ。