デキる!業務改善助成金活用!
掃除のつぼ読者の皆様、点検エース担当の山田です。いつもありがとうございます。本年も何卒よろしくお願いします。
さて、記事名にあります【業務改善助成金】は、厚生労働省の施策で、【業務改善助成金特設サイト】では以下のように記載されています。
業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)の引上げを図るための制度です。
生産性向上のための設備投資やサービスの利用などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成します。※ 業務改善助成金特設サイトより引用
助成金の支給対象は中小企業様を対象としたものとの事で、以前、掃除のつぼ運営責任者 水谷さんの記事にも記載がありましたが業界として直面する優秀な人員の流出、また人材確保、企業価値の向上などの重要な課題に取り組む一環として助成金の有効活用を検討されてはいかがでしょうか。
今回この記事中では、タブレットを利用した点検システム(点検エース for Excel)を導入した場合の助成金活用のメリットと申請のポイントを簡単にまとめさせていただきました。
・交付対象について
事業場内最低賃金 800 円未満から、1,000 円未満の全国 47 都道府県に事業場を設置している中小企業・小規模事業者に拡充されました。
※ 業務改善助成金特設サイトより引用
上記のように中小企業の方が対象となり、適応範囲が広がりました。また【中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)交付要領】によると総務庁【日本標準産業分類】の【大分類R-サービス業(他に分類されないもの)】も交付対象に含まれていますのでビルメンテナンス業に従事されている皆様も助成対象です。
※総務省|統計基準・統計分類|日本標準産業分類の【大分類R-サービス業(他に分類されないもの)】【922 建物サービス業】【9221 ビルメンテナンス業】【9229 その他の建物サービス業】に該当。
・選べる5つのコース
従来は1コース(事業場内の最低賃金引上げ額60円以上)だったそうですが、現在では5コース(同30円以上~120円以上)に拡充されています。

業務改善助成金特設サイトより引用
業務に従事される皆様に置かれましては人材確保は喫緊の課題であり、またコストに直結する部分であるためシビアな部分であるとは存じますが、タブレット端末を利用するで業務効率化・管理品質の向上などのメリットもありますので、今後の状況なども踏まえてそれぞれのコースを検討されてみてはいかがでしょうか。
・システム導入費用の参考
参考までに弊社製品【点検エース for Excel】を活用したタブレット点検システムの導入費用の目安と助成金活用時の費用感を記載しました。
◎タブレット端末一式 2セット
・タブレット端末×2台(PCとしても利用できます。)
・オフィス365(年間利用)
・点検エース2アカウント(年間利用)
・その他 初期費用→(計40万円程度のところ、3割負担の場合、補助金活用で12万円程度で導入できます。)
◎タブレット端末一式 10セット
・タブレット端末×10台(PCとしても利用できます。)
・オフィス365(年間利用)
・点検エース10アカウント(年間利用)
・その他 初期費用→(計200万円程度のところ、3割負担の場合、補助金活用で60万円程度で導入できます。)
タブレット点検システムの導入費用や助成金の適応金額や条件は選択されるコースにより増減しますので、自社の制度導入と導入規模に合わせてご検討ください。
・導入事例紹介
生産性向上の事例集の冊子が配布されています。
様々な業種の導入事例が紹介されていますので導入のヒントにご覧になってみてはいかがでしょうか。
申請書類について
【現行コース(60円以上引上げ)】と【引上げ額選択コース(30円、40円、90円、120円以上引上げ)】の選択によって必要書類が異なっています。以下、必要書類を抜粋しましたが申請書以外にも事業説明資料などが必要となります。※2017年1月時点の情報を抜粋しています。詳細は【業務改善助成金特設サイト】をご確認ください。
◎現行コース(60円以上引上げ)の申請書類等
- 交付申請書(様式第1号)
- 法人登記簿謄本(事業者が法人である場合に限る。)
- 消費税、地方消費税及び事業者が法人である場合は法人税、個人事業者で ある場合は所得税に係る納税証明書
- 労働保険料の納付を証明する書類
- 業務改善助成金の交付を受ける場合の振込先についての書類
- 助成対象経費の見積書
- 助成金を交付する目的に必要な範囲で、所轄労働局長が提出を求める書類
◎引上げ額選択コース(30円、40円、90円、120円以上引上げ)の申請書類等
- 交付申請書(様式第1号)(引上げ額選択コース)
- 各種様式(引上げ額選択コース)
- (様式)生産性算定様式
- 法人登記簿謄本(事業者が法人である場合に限る。)
- 消費税、地方消費税及び事業者が法人である場合は法人税、個人事業者で
ある場合は所得税に係る納税証明書 - 労働保険料の納付を証明する書類
- 助成金の交付を受ける場合の振込先についての書類
- 助成対象経費の見積書
- 第4条第3項に規定する生産性要件を満たしていることが確認できる書
類(申請者が希望する場合に限る。) - 助成金を交付する目的に必要な範囲で、所轄労働局長が提出を求める書類
※書式のダウンロードは【業務改善助成金特設サイト】をご利用ください。
・相談窓口と申請手続き先について
相談窓口と申請手続き先は各都道府県で異なっています。自社の最寄りの相談窓口はこちらから検索いただけます。
・書類作成時のポイント
申請書(様式第1号)の3ページ目に業務改善計画を記載する項目があります。
こちらにタブレット端末を使用した業務改善例の例文を記載いたします。
(1) 現状の作業方法(問題点)
紙の台帳を事前に準備し、現地で問題点などを記入。その場の状況をデジタルカメラで撮影。報告書を作成するには事務所に戻り、紙の情報からパソコンへ転記し写真の張り付けを行い印刷して提出している。これらの作業に1~2時間程度の作業時間を要している。
(2) 改善計画
タブレット端末を活用し、紙からの転記作業なく現地でタブレットに入力する環境を導入。事務所へ戻らずとも現地で報告書が完成する環境を構築し作業負担を軽減。また点検システムを利用することで作業内容の詳細を記録・確認できるようになるため、作業品質が向上。
(3) 改善による効果
事務所に戻ってからの転記作業や写真張り付け作業が不要になり作業が効率化。従来よりも報告書作業にかかる時間を60%程度削減でき労働能率の増進を促すことができる
こちらはあくまで一例ですが、タブレット端末を活用した点検システム導入のメリット、導入効果は採用される企業様によって変わるものと存じます。タブレット端末を活用した業務効率改善をご検討されている企業様、弊社でもお役に立てるものと考えておりますのでお気軽にお問合せください。
・申請から助成金受給の流れ
①助成金交付申請書を労働局に提出!
②設備・機器の導入などで生産性を向上!
③事業場内の最低賃金を引上げ!
④助成金を受給!
いかがでしょうか。申請書の準備にはそれなりの工数はかかるものの、助成金を適切に活用するチャンスではないでしょうか。
助成金申請には相談窓口も設置されており、記事執筆中にもお電話してみたところ、丁寧に対応頂けましたので疑問点など相談してみてはいかがでしょうか。タブレットを活用したシステムの詳細や試用版のご利用、導入のご提案など、弊社までお気軽にお問合せください。
「点検エース For Excel (R)」はWindows (R)搭載のタブレットPCや事務所のパソコン上のExcel (R)で動作するアドインアプリケーションです。アドインアプリケーションは今お使いのExcel (R)ファイル上で動作しますので簡単に組み込みができます。製品についてのお問合せ、デモのご依頼など下記サイトのご連絡先までお気軽にご連絡ください。
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